2008年度のCCDL事例発表会として、FOLCとJACET-ICT特別委員会及びLET関東支部との共催の合同研究会を開催いたしました。
当日は全国の大学関係者46機関・60名を超えるご参加をいただき、ICTを活用した授業に関し、様々な講演や研究発表と共に活発な意見交換が行われ、実り多い研究会を開催することができました。

参加機関(50音順)

青山学院大学、江戸川大学、桜美林大学、沖縄国際大学、沖縄大学、学習院女子大学、関西大学、
京都大学、国立音楽大学、埼玉学園大学、熊本大学、首都大学東京、尚絅学院大学、昭和女子大学、
シンガポール大学、信州大学、清泉女子大学、創価大学、大東文化大学、多摩大学、中央大学、
帝京大学、田園調布学園大学、電気通信大学、東京国際大学、東京女子医科大学、東京大学、
東京電気大学、東京富士大学、東北学院大学、東洋学園大学、新潟青陵大学、北海道情報大学、
前橋工科大学、武蔵女子大学、明治大学、山形大学、早稲田大学、東京都立産業技術高等専門学校、
神奈川県立金沢総合高等学校、千葉県立我孫子高等学校、早稲田大学高等学院
メディア教育開発センター、せたがやeカレッジ、東通産業株式会社、
リアル・イングリッシュ・ブロードバンド(株)

運営概要

日時
2009年3月14日(土) 11:00~17:00 講演・講習会&研究発表
  18:00~19:30 懇親会
会場 早稲田大学 16号館510教室 (西早稲田キャンパス)

■プログラム

11:00-12:00: 講演・講習会「今日からできるICT活用法(2)-ユビキタス時代におけるMobile利用の英語教育」
司会:小張敬之先生(青山学院大学)
講演1 木村みどり先生 (東京女子医科大学)
「日本の携帯電話利用の英語教育」(英語)
講演2 Wai Meng 先生 (University of Singapore)
「シンガポールのMobile Learningの事情」(英語)
講習会 小張敬之先生(青山学院大学)
「教材加工の簡単なWorkshop」
#講演と講習会の内容につきましては、最後に掲載しています。
12:00-13:00: 昼休み
13:00-14:30: 特別講演会
「eラーニングにおけるNIMEの大学支援とUPO-NETによる教材配信」
講師:小野博先生(メディア教育開発センター)
#講演の内容につきましては、最後に掲載しています。
14:30-14:55: 研究発表1
「英語音声の自主学習システムの試み(その1)- ディクテーション、音声学習そしてシャドウイング」
発表者:樽井武先生(電気通信大学)
15:00-15:25: 研究発表2
「私のMoodle活用法―高校英語学習支援から大学EMPまで―」
発表者:安浪誠祐先生(熊本大学)
15:30-16:00: JACET事務局―早稲田大学 テレビ会議
16:00-16:25: 研究発表者3
「動画配信による英語学習支援」
発表者:森田光宏先生・本多薫先生・冨田かおる先生・Mark IRWIN先生・Todd ENSLEN先生(山形大学)
16:25-17:00: 「せたがやeカレッジの展開と今後の課題 」
発表者:長堀浩二先生
(せたがやeカレッジ幹事・昭和女子大学オープンカレッジ事務部)
 

■講演会・講習会の概要

  10:30-12:00: 講習会・講習会 概要
「今日からできるICT活用法(2)-ユビキタス時代におけるMobile利用の英語教育」
講演1
携帯電話による英語学習「研究成果と展望」:木村みどり(東京女子医科大学)
     モバイル・ツールの中でも、特に携帯電話に焦点を当て、研究成果と展望について述べる。
日本の携帯電話は、手軽さに加え、性能の良さ、機能の豊富さは、世界でも高く評価されている。これに電話料金の安さも加わり、日本においては、コンピューターよりも携帯電話の普及が目覚ましい。その携帯電話をただのコミュニケーション・ツールとしてだけではなく、英語学習ツールとして実際の授業で利用してきた5年間の実証実験結果を紹介する。
以下の5種類の学習内容に関して、語彙テスト、内容理解度テスト、コンピューターによる学習との比較、ラーニングストラテジー、などの観点よりその成果を発表するとともに、将来の展望についても言及する。
  1. 文字配信によるTOEIC学習
  2. 映像配信によるニュース学習
  3. キャプション付きの動画によるコンテンツ重視の学習
  4. 3種類のコンテンツによる単語学習
  5. 音声付きの単語学習
  講習会
「教材加工の簡単なWorkshop」:小張敬之(青山学院大学)
     青山学院大学では、2001年から日本ユニシスと共同でCCS(サイバーキャンパス)を開発してきた。授業では、CCSを利用し、科目メニューの教材項目から、動画・音声ファイル教材をアップロードしておき、学生がいつでも自由にアクセスし、携帯電話、MP3 player、iPod、その他のモバイル機器で利用できるようにしてある。また、CCSと携帯電話を融合させながら、英語プレゼンテーションで使用する英語表現や単語の学びをさせている。この講習会では、音声・動画ファイルの作成方法を行い、どのように統合的英語教育を実施したら効果があがるかを学んでみたい。
  1. Mobile 機器の英語教育への応用事例
  2. Mobile 教材の音声・動画作成(携帯電話、iPod、PSP、他)
13:00-14:30: 特別講演会 概要
「eラーニングにおけるNIMEの大学支援とUPO-NETによる教材配信」
:小野博先生(メディア教育開発センター)
     大学生の日本語の学力低下が指摘されているが、筆者等の調査では英語力の低下はより深刻で、多くの大学において英語教育をリメディアル英語から始めなければならない事態となっている。
大学生を対象とした「英検3級を目指す、英検準2級を目指す」教科書がベストセラーに入るところまできている。
筆者等は、英語学習にはeラーニングが最適と考え、リメディアル英語、TOEIC入門、英単語学習教材を制作し、配信実験(UPO-NETトライアル)を実施中である。
今後、発展的学習用教材として、TOEIC500、TOEIC600、TOEIC700を目指すコンテンツの制作を予定しており、リメディアルからキャリア教育としての英語教育用教材の充実に努めたい。
大学に対しては、これらの教材を活用し効果的な学習法や学習プログラムの開発を期待したい。